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ビールを保存する温度について

おはようございます。
本日の滋賀は雪!

寒いです。ビールの貯蔵には最適の気候かもしれませんが、こうも寒いとやる気が削がれてしまいますね…

とはいえ、周りの環境が寒いことはビールにとっては良いことです。
というか、そもそも食品の鮮度を保つには良いこと。

ここで、クラフトビール好きにとっては当たり前の、でも、普通にお酒が好きな人にとっては非常識なお話。
「ビールの保存温度について」少しお話してみようかと思います。

スーパーに行けばビールが箱売りされていますよね。
箱は冷蔵庫には入りませんから、通路にパレットのままドーンと鎮座している。そんな光景は日常的によく目にされているかと思います。

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こんな感じです。よく見かけますよね。
酒屋さんの中には店内をギンギンに冷房で冷やして少しでもお酒にダメージを与えないようにしたり、そもそも直射日光に当たらないようにされていたりと、多大なる配慮をいただいている店舗もたくさんあります。

ですが、普通は室温で、山積みで、時にはお客様の目に留まりやすい窓際に置かれていることは、それほど珍しいことではありません。

大手メーカーさんも様々な環境で陳列されることを前提に、缶の中の鮮度をを保つため、あの手この手で技術開発をされています。(メーカーの技術者さん。本当にありがとうございます。今日もビールは美味しいです。)

ですが、お家で美味しい状態で飲むには、いかにこのような企業努力がなされていようとも、冷蔵保存に勝るものはないのです。

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こちらはビールの保存温度と鮮度を保つ期間との相関図です。
「very high T」は超高温、「low T」は低温保存、「Storage Time」は保存期間、「Beer Freshness」はビールの鮮度を表しています。

このグラフを見て取れる通り、温度が高ければ高いほどビールの鮮度は早く失われ、低いほど鮮度はキープされています。

どれだけ技術革新が進もうとも、容器の中には少なからず酸素は混入してしまい、温度が高いほど酸化も早く進んでしまい、その結果、「段ボール臭」「湿った紙のような臭い」が生成されてしまうのです。

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こちらはビールの保管温度が変化した場合、どのような変化が起こるかを示しています。

赤いグラフ、30℃で保管した場合は急激に鮮度が落ちています。
真ん中の20℃帯ではゆるやかながら包装後約4か月弱で鮮度の70%を下回ります。
一番右、4℃で保管して、途中から室温で5日間保管し、また冷蔵庫に戻す場合。これが一番日常的にありそうなパターンですね。
冷蔵保管中は鮮度の落ちはなだらかですが、室温に戻した途端にガタっと鮮度が落ちていきます。その後、冷蔵保管するとまたペースは緩やかになっていきます。

このような経緯から、クラフトビールメーカー各社は特にビールの保管や輸送の冷蔵には気を使っており、賞味期限も短く設定されています。(特にクラフトビールメーカーは酵母をろ過していないメーカーが多く、温度と味は密に関係しています)

したがって、クラフトビールを提供されるお店は樽自体を冷やせる大型のサーバーを持っているお店がほとんどですし、大手ビールメーカーのビールを提供されているお店の中にも並々ならぬこだわりを持って提供してくださっているお店もたくさんあります。

抜群の鮮度で提供されるジャパニーズラガー(大手メーカーの製造、販売されているビールは本当に最高です。
そういったお店は稀かもしれませんが、一度飲んでみると本当に目が覚めるほど、酔いが覚めるほどおいしいです。

寒いことはビールにとって最高なのですが、私は寒いのが苦手です…苦笑
ですがこの記事を書いていると良い状態で保存されたビールが飲みたくなってきました。

今日を機に、いろいろな食品や飲料の保管についても少し気を遣ってみてはいかがでしょうか?もしかするとそれだけで劇的に味が変わるかもしれませんよ。お試しになってみてください。